産休でもらえる「出産手当金」って何?支給条件や申請の仕方、もらえる時期まで!

こどもを授かり、産まれるまでの期間はとてもウキウキして楽しいですよね。

名前は何にしようか、子供服を買わなくちゃ、考えることはたくさんありますが、何よりやっぱり子育てにはお金がかかります。

 

産む前までは共働きでなんとかお金を貯めていたけど、産休に入って会社からお給料がもらえなくなったら家計が…

そんな方のために健康保険(協会けんぽ、組合健保、共済組合など)からもらえるお金があります。

それが「出産手当金」です。

 

この記事では出産手当金をもらうための条件申請の仕方もらえるタイミングを解説していきます。

 

 

「出産手当金」がもらえる条件は?

出産手当金は、勤務先の社会保険に加入していた人が産休を取得した人が支給対象です。

つまりパートで短時間勤務をして夫の扶養に入っていた人は、産休を取っても出産手当金はもらえません。

自営業やフリーランスで国民健康保険に加入している人も対象外です。

 

出産を機に退職したら出産手当金はもらえないの?

産休を機に退職する人も、以下の一定の条件を満たしていれば、出産手当金の支給対象となります

(1) 退職日前に継続して1年以上健康保険の被保険者であること。

継続して、とは途中に転職を挟んでいても、1日も間が開いていなければ条件を満たしていることになります。(たとえば3月31日A社退社、4月1日B社入社はOK。)

(2) 退職日が出産予定日から42日以内であること(多胎の場合は98日以内)。

退職日は一般的には産休期間である出産予定日の42日以内でなければなりません。

つまり出産予定日の43日前を退職日として、普通産休に入る日(42日前)からは勤務していない、という状態では支給対象にはなりません。

(3) 退職日に「仕事に就いていない」こと。

退職日は仕事に就いてはいけません。つまり退職日は産休を取っていなければならないということになります。

 

たとえば出産予定日が11月11日の場合(10月1日が出産予定日の42日前)だと、以下のようになります。

例1 9月30日が退職日 → 出産手当金はもらえません。

例2 10月1日が退職日、10月1日は勤務 → 出産手当金はもらえません。

例3 10月1日が退職日、10月1日は欠勤 → 出産手当金がもらえます。

例4 10月3日が退職日、10月1日2日は出勤、10月3日は有給休暇 → 出産手当金がもらえます。

例5 10月1日から20日まで産休、10月20日に退職 → 出産手当金がもらえます。

 

「出産手当金」の支給される金額は?

出産手当金の支給額は以下の式で計算されます。

1日あたりの出産手当金 = 支給開始日前12ヶ月間の標準報酬月額の平均 ÷ 30日 × 2/3

 

ちなみに支給開始日以前の期間が12ヶ月に満たない場合は、基本的にそれまでの期間の標準報酬月額の平均額となります。

(標準報酬月額が決められた金額を超えた場合、算定の金額は決められた上限になります。)

 

この1日あたりの金額に支給期間となる日数を掛けて支給額を計算します。

支給期間は出産予定日と同日または出産予定日より早く出産した場合は、出産日前42日間+出産日後56日間となります。

出産予定日より送れた場合は出産予定日以前42日間+予定日より遅れた日数+出産日後56日間となります。

コントロールできるものではありませんが(笑)、出産予定日より出産が遅れたほうが出産手当金は多く支給されるということになります。

《条件》
・過去12ヶ月の給料(額面・総支給)の平均が20万円(=標準報酬月額の平均も20万円)
・出産予定日8月11日で出産予定日の42日前(7月1日)から産休を取得

例1 出産予定日ぴったり8月11日に出産した場合
20万円 ÷ 30 × 2/3 × 98日 = 435,555円

例2 出産予定日の10日前の8月1日に出産した場合
20万円 ÷ 30 × 2/3 × 88日 = 391,072円

例3 出産予定日の5日後の8月16日に出産した場合
20万円 ÷ 30 × 2/3 × 103日 = 457,732円

 

なお、支給期間中に給与の支払いがあった場合、支給額が上記の1日あたりの金額より少ない場合はその差額が支給されます。

(給与支給額が1日あたりの金額より多い場合は、その分の出産手当金は支給されません。)

 

「出産手当金」の申請方法は?

自分の加入している健康保険組合に連絡すれば、丁寧に申請の方法は教えてもらえます

わからないことがあれば、まずは自分の保険証に書いてある健康保険組合に連絡してみましょう。

申請するのはいつ?

産前産後のどちらでも申請・受給はできますが、産後に申請する人が多いようです。

理由としては産前に申請すると、産前、産後の2回申請しなければならず、手間がかかることでしょう。

 

産後に申請する場合は産休が終わった後なので、産後57日目以降となります。

ちなみに産休に入った翌日から起算して2年が経過すると、1日ごとに受給の時効となり受給金額が減っていきますので早めに申請をしましょう。

申請は誰がするの?

申請は産休を取得した母親自身が行うことがほとんどです。(まれに会社の人事総務部門がやってくれることもあります。)

申請には事業主(会社)の証明や医師・助産師の証明が必要になる部分もありますので、自分で書ける部分は事前に書いておくなど、早めに準備しておくようにしましょう

申請書の入手方法は?書き方は?

一般的には会社の総務部門が社員が加入している健康保険組合から申請書を入手し、従業員に渡す場合が多いようです。

ですが小さい会社で総務部門があまり充実していないと担当者も申請方法がわからない場合などがあり得ます。

その場合は産休を取る母親自身が健康保険組合に連絡して申請書を送ってもらうと良いでしょう。

全国健康保険協会(協会けんぽ)の場合はホームページ上に申請書が用意されています。
協会けんぽホームページ:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g2/cat230/r125

 

書き方もだいたいの健康保険組合では記載例をもらえますので、それに則って書くことになります。

自分で申請書を書くために、以下の書類が必要になることが多いので、準備してから書くようにしましょう。

・健康保険証 … 健康保険の記号・番号が必要になります。
・銀行口座の通帳またはカード … 振込を受ける銀行口座の情報が必要になります。

自分で書き終わった後は出産した産科に出産の証明をもらい、その後会社で事業主の証明を受けてください。

また、マイナンバーを証明する書類(マイナンバーカードや通知カードの写し)が必要になる場合もあるので、準備しておきましょう。

「出産手当金」はいつ振り込まれるの?

申請する時期やタイミングにもよりますが、だいたい申請後1ヶ月後頃に振り込まれることが多いようです。

申請は基本的に産後57日目以降になりますので、最短で産後3ヵ月前後で振り込まれることになります。

まとめ

産休を取ってお給料がもらえなくなっても、出産手当金をもらえるのは安心ですね。

ただ、産後にまとめて申請する場合、振り込まれるのは最短でも産後の約3ヶ月後となりますので、ある程度の生活のための貯蓄は必要になってきます。

また、退職するタイミングによっても受給できるかどうかに関係してきますので、注意しましょう。

 

制度をよく理解して、安心して産休に入れるように準備しておきましょう。