マックスバリュ北海道は株主優待で人気の銘柄でしたが、2020年3月1日に同じく株主優待で人気のイオン北海道との吸収合併が決まっています。
マックスバリュ北海道の株式を持っている人はこの吸収合併でどうなるのでしょうか?
単元未満株が発生する?売却方法は?
今後のイオン北海道の株主優待はどうなる?
この記事では2020年3月1日の吸収合併で消滅するマックスバリュ北海道の今後について紹介していきます。
マックスバリュ北海道の株式はイオン北海道の株式に
2020年3月1日の吸収合併により、2月末日のマックスバリュ北海道の株式を持っている人に対して、マックスバリュ北海道の株式1株につき、イオン北海道の株式が4.8株割当交付されます。
つまり、マックスバリュ北海道の株式を100株持っている人は、自動的にイオン北海道の株式480株を割り当てられることになります。
ちなみにこの割合が発表されて以来、両社の株価もおおよそ1:4.8の関係を保っています。(金融用語でサヤ寄せと言います。)
マックスバリュ北海道 : 3,730円
イオン北海道 : 789円
なお、新しい株式の割当は証券会社が自動でやってくれますので、特に手続きは必要ありません。
単元未満株はどうすればいい?
単元未満株とは取引単位未満の株式のことで、日本の株式市場では単元は100株と決まっていますので、100株未満の株式のこととなります。
いわゆるミニ株以外では基本的に単元未満株は発生しませんが、今回の吸収合併のような場合に発生することがあります。
たとえばマックスバリュ北海道の株式を100株持っている人は2020年3月1日でイオン北海道の株式を480株割り当てられますが、この80株部分が単元未満株となります。
吸収合併で生じた単元未満株の売却は通常の取引のように指値での取引はできないことがほとんどで、「買取請求」という方法で成行で売却することになります。
手数料が高めの場合も多いです。(楽天証券の場合、1取引300円となります。)
ただ、SBI証券のように単元未満株の売買のできる証券会社では、半端分を買い足して通常通り取引することが可能なことがあります。
自分の利用している証券会社のホームページをチェックしましょう。
単元未満株(S株)の主な特徴
1 1株単位で少額資金での取引が可能
(中略)
・株式分割等で発生した単元未満株を買い増しして単元株にすることも可能!
(SBI証券 「単元未満株とは」から引用)
2020年2月権利確定の株主優待はもらえる?
もらえます。
吸収合併の効力発効日は2020年3月1日のため、2020年2月権利確定分はマックスバリュ北海道の株主として、株主優待を受け取ることができます。
100株以上 1,000株未満 ⇒ 5,000円相当の優待券または特産品
1,000株以上 2,000株未満 ⇒ 10,000円相当の優待券または特産品
2,000株以上 ⇒ 20,000円相当の優待券または特産品
マックスバリュ北海道の株主優待は北海道特産品の毛ガニやメロンを選べたこともあり、この優待がなくなることは非常に残念です。
マックスバリュ北海道最後の優待を楽しみましょう。
経営統合後の株主優待はどうなる?
イオン北海道は今回の吸収合併を受け、株主優待に若干の変更を発表しています。
100株以上 2,000株未満 ⇒ 2,500円相当の優待券
2,000株以上 ⇒ 10,000円相当の優待券
100株以上 500株未満 ⇒ 2,500円相当の優待券
500株以上 2,000株未満 ⇒ 5,000円相当の優待券
2,000株以上 ⇒ 10,000円相当の優待券
新たに「500株以上 5,000円優待券」の区分が追加されました。
とはいえ優待利回りでは100株で留めておいたほうが利がありますし、今まではイオン北海道とマックスバリュ北海道で両取りできていたわけですから、個人的にはあまり嬉しい変更ではありませんでした。
この変更も2021年2月の株主優待からの変更となります。
2020年2月のイオン北海道の株主優待は変更前のものとなりますので、ご注意ください。
まとめ
マックスバリュ北海道のイオン北海道への吸収合併を受けての変化、ご理解頂けましたか?
マックスバリュ北海道の株式を株主優待目当てで100株だけ持っていた方は2020年2月の権利確定後に手放すことが良策かもしれません。
2020年3月まで持っていると480株のイオン北海道の株式が割り当てられますが、480株ではマックスバリュ北海道の頃と同額の5,000円相当の優待券をもらえないからです。
また、単元未満株は持っていても売却時に手数料が余計にかかることもあります。
マックスバリュ北海道の株式を持っている方は慎重に検討しましょう。