将来に向けた貯金、きちんとしていますか?
貯金をしていたとしても、全額を定期預金に入れているだけではもったいない!
今は超低金利時代。余剰の資金は投資に回しましょう。
「聞いたことはあるけど、iDecoって」「将来に向けた投資に良い制度がいくつかあるらしいけど、それぞれの違いがよくわからない」「自分に向いているのんだろうか」そんな疑問にお答えします!
iDeco(個人型確定拠出年金)にはメリットとデメリットがあります。
この記事ではあなたの世代から、どれを選ぶべきか解説していきたいと思います。
1.結論!世代別おすすめの投資方法!
まずは結論からお話します。
私がオススメする投資方法は以下の通りです。
世代(家族構成) | おすすめの投資方法 |
新社会人(単身) | つみたてNISA・NISA |
20代~40代 (共働き・単身) | つみたてNISA・iDeco |
20代~30代 (18歳未満の子供あり) | つみたてNISA・NISA (ジュニアNISA) |
40代~50代前半 | iDeco・NISA |
60代~ | NISA |
正直なところ、収入に余裕があり、貯蓄に回せる資金が十分にある場合は年代に関わらず、NISA・iDecoを限度額いっぱいに使うことがオススメです。
ただ社会人になりたてだったり、結婚して子どもができたり、今後のライフイベントが予想される場合はiDecoを使って限度額いっぱいに投資することはオススメできません。
その理由をこの先で解説していきます。
2.iDecoは最強の節税効果!だがデメリットも大きい!
ここまででも話したように、お金に余裕があり、今後のライフイベントに対する貯蓄も十分である方には最強の節税効果を持つiDecoを限度額いっぱい利用することにメリットがあります。
iDecoは投資した金額が所得控除され、さらに運用益は所得税非課税となり、受け取りは年金受け取りと一時金が選べることで節税効果の大きい受け取り方を選択できる、節税のうえでは最強の投資といえます。
では、iDecoのデメリットはなんでしょうか。
(1) 特定の年齢まで受け取ることができない
あまりデメリットとして語られませんが、私はこれが一番のデメリットだと思います。
長期投資は確かにすばらしい投資方法ですが、若者は今後なにが起こるかわかりません。
若いうちからiDecoで投資をしていた人が、結婚して挙式をしようとしたとき、iDecoで投資したお金は引き出すことができません。
子供が大学に入学するとき、iDecoで投資したお金は引き出すことができません。
将来どんなお金がかかるかわからないうちはiDecoで積み立てをすることはとても危険なことだと言えます。
お金の流動性、実はとても大切なことです。
(2) 口座管理手数料がかかる
NISA、つみたてNISAでは口座管理手数料はかかりません。
ですが、iDecoは一度投資を始めると、受け取りのときまで口座管理手数料がかかり続けます。
そのため、iDecoで積み立てを始めたものの、ライフスタイルの変化で生活に余裕がなくなって積み立てをできなくなってしまった。
そんな場合でも必ず口座管理手数料を取られ続けてしまい、結局運用益より手数料のほうが多くなってしまうこともあります。
3.結局iDecoを利用すべき人とは
実は上記のデメリットは余剰資金が十分にある方にはデメリットではありません。
なのでiDecoは60歳まで下ろすことのない余剰資金が十分にある人や今後の生活スタイルの確定している人に向いている投資方法です。
たとえば40歳で子供も大きくなりある程度今後かかるお金が見えてきた方や一生独身でいるという方にはiDecoは最強の投資方法だといえます。
投資期間が長いほうが投資効果は圧倒的に大きいですが、私は40代~50代の方こそiDecoを利用すべきだと考えます。
受け取りまでの期間が短く、投資する資金の計画を立てやすいからです。
ただしiDecoは加入期間によって受け取り可能な年齢が変わってきます。
通算加入期間 | 受け取り可能年齢 |
10年以上 | 60歳以降 |
8年以上10年未満 | 61歳以降 |
6年以上8年未満 | 62歳以降 |
4年以上6年未満 | 63歳以降 |
2年以上4年未満 | 64歳以降 |
1ヶ月以上2年未満 | 65歳以上 |
たとえば55歳で加入した方は60歳まで5年間ですから、投資したお金の受け取りは63歳以降となります。
58歳で加入した方は65歳からの受け取りとなってしまいます。
ちなみに60歳でiDecoの投資はできなくなり、60歳までに投資したお金の運用のみとなり、受け取りまでの期間も口座管理手数料がかかります。
つまりiDecoへの加入が遅すぎると、投資した運用益に対し、口座管理手数料のほうが高くなってしまうリスクもあるということです。
50代になってからiDecoへの加入を検討する場合は、受け取りまでにかかる口座管理手数料も計算した上で慎重に検討しましょう。
4.まとめ
お金の流動性は意外と重要です。
自分が今後病気で働けなくなる可能性もないわけではありません。
NISAやつみたてNISAといった節税効果の高い投資方法は他にもあります。
今後大きなお金を使う可能性がある人はそれぞれのメリット、デメリットを理解して、慎重に方法を選択しましょう。